種類 |
検出可能な放射線 |
エネルギー分解能 |
感度 |
密度 |
備 考 |
α線 |
β線 |
γ線 |
中性子線 |
GM管(ガイガーミュラー計数管) |
○ |
○ |
△ |
- |
× カウントのみ (一部例外有り) |
☆ |
- |
α線を検出できるのはマイカ窓のもののみ.マイカ窓(雲母窓)は非常に破損しやすいので取り扱いに注意が必要.ガラスやプラスチックで覆われているものはα線は検出不可.γ線も検出はできるが感度は良くない |
NaI(Tl)シンチレータ |
- |
- |
○ |
- |
☆ |
☆ |
3.67
g/cm3 |
NaI自体の感度は低いが,大きな結晶を作りやすく, 大きな結晶を搭載した測定器が多い.結晶を大きくすることで,GM管に比べて10~1000倍の感度を持たせることができ,
高感度の測定器によく利用されている. |
CsI(Tl)シンチレータ |
- |
- |
○ |
- |
☆☆ |
☆☆ |
4.51
g/cm3 |
NaIより感度が少し高く,エネルギー分解能も少し改善.NaIと同様に大きな結晶を搭載した測定器が多く, スペクトルをみれる機種での採用例が多い.
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LaBr3(Ce)シンチレータ |
- |
- |
○ |
- |
☆☆☆ |
☆☆☆ |
5.06
g/cm3 |
エネルギー分解能がNaI(Tl)の約2倍核種分析機能付きの上位機種などで利用される.海外メーカーが特許を持っており,生産できる会社は限られる模様.
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CdTe(CdZnTe)半導体 |
- |
- |
○ |
- |
☆☆☆☆ |
☆☆☆☆☆ |
5.85
g/cm3 |
物質的にはNaIやGeより高感度だが,大きなCdTe素子を利用する技術が成熟していないため, 大きな結晶を利用しやすいNaIなどに比べると感度を高くしにくい.また,大きな素子を利用した放射線測定器はまだないようです.(医療用向けのみ存在)日本の会社の技術ですので,今後が期待できそうです.
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Ge半導体 |
- |
- |
○ |
- |
☆☆☆☆☆ |
☆☆☆☆ |
5.33
g/cm3 |
液体窒素による冷却が必要.東電などが核種分析したり,食品調査で利用されるのはこのタイプ.極めて高い分解能があり,なおかつ高感度なので,食品検査をする場合によく利用される.
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Si(Li)半導体 |
- |
- |
○ |
- |
☆☆☆☆☆ |
☆ |
2.33
g/cm3 |
Ge半導体とほぼ同じ.低エネルギー領域測定向き.20keV以下向きで,Cs134/137等の600keVのエネルギーについては検出が難しい(通り抜けてしまう)
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He3シンチレータ |
- |
- |
- |
○ |
- |
- |
- |
- |
Li6シンチレータ |
- |
- |
- |
○ |
- |
- |
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- |